まだまだ日本におけるネイルの歴史は浅く、現在日本で使われているネイル用語の意味も幅が広く、定義が確立されているわけではないようです。
もともとネイルの先進国、アメリカのネイル用語については英語の訳やアメリカのネイル市場の認識をもとにしています。また、ここ日本でネイル雑誌やネイル商材メーカー、日本のネイリストの発案により生まれる日本独自のネイル用語も様々です。
ここでは、日本で使われるごく一般的な用語をご紹介していきます。
そのままの爪、自分の爪のこと。総じて「自然」な爪の意味でも使われます。
つけ爪、造った爪のことです。略してスカルプとも言います。一般的に日本のネイルサロンで行われているスカルプチュア(つけ爪)は大きく2つのタイプ(アクリルパウダーとアクリルジェル)があります。
さらに、ひとくちにスカルプチュアと言っても、パウダーやジェルを使い、フォームを使ってつくる場合(フォームスカルプ)やネイルティップを使ってつくる場合(ティップオーバレイ)などがあります。幅広い意味では本格的なつけ爪をつくる以外に、ネイルティップを自爪に貼っただけでもつけ爪、スカルプチュアと言うこともあります。
もともとはアクリルの意味です。スカルプチュアをつくるときの方法のひとつで、筆にアクリルリキッド(アクリルパウダーを固めるための液体)をふくませ、これにアクリルパウダー(アクリルの粉)をつけて、爪を形作っていきます。
スカルプチュア(つけ爪)のことを指してアクリリックとも言います。
アクリルパウダーにはナチュラル(自爪に近い自然な色)クリア(無色透明なもの)ホワイト(フレンチネイルをつくるときなど爪の先端部分に使われる色)ピンク(フレンチネイルをつくるときなど爪のネイルベッドの部分に使われる色)などがあります。
他に3Dアート用の様々な色のアクリリックパウダーやラメやグリッターなどを混ぜたものもあります。
スカルプチュアをつくるときの方法のひとつで、筆にアクリルリジェルをとり、爪を形作ってからUVライトで硬化させます。UVライトに当てるまで固まらないので何度でもつくり直しができるメリットがあるとも言われています。
爪のまわりにフォーム(爪をつくるための台紙シール)をつけて、アクリルパウダーやジェルだけで爪をつくったものです。
ネイルティップをグルーなどで自爪に貼り、その上にアクリリックパウダーやジェルをのせて爪をつくることです。
爪に絵を描くこと、ネイルストーンなどをつけるなどして、自爪やスカルプチュアに装飾をほどこすことなど全般を指して広い意味で使われています。
アートの中でもとくに立体的なデザインや技法を総称して3Dアートと言います。3D用のアートペンやアクリリックのカラーパウダーなどが画材・素材として使われています。
アートの技法としてエアーブラシを使うことです。エアーブラシ特有のグラデーションやステンシル(パターンの型抜き台紙)などを使ったネイルアートです。
独特の素材感を持つベロアと呼ばれるパウダーを使ったものです。自爪やネイルティップなどにベースコートを塗り、ベロアパウダーをかけて、または押しつけてつくります。ぼこぼこ、ふわふわとした素材感が表現できます。
マーブル技法を使ったネイルアートです。水の表面にマニキュアやマーブライザー(マーブル用インク)をたらし、柄をつくってこれを自爪やネイルティップに転写させます。
Last update:2024/1/9